こんばんは、メイトです。
今回は、アイランドキッチンについての使い勝手の感想を書かせていただきます。
間取りについて思うこと
私は以前、玄関ドアについてはどのドアを選んでも大きな失敗があまりないと書きました。
オープンステア階段を採用するかどうかは間取りにも大きな影響があるためです。
玄関ドアを始めとする住宅設備の選択も勿論重要だとは思いますが、注文住宅を計画する際、その出来を最も左右するのは圧倒的に「間取り」ではないでしょうか。
当たり前ですが、自分が「この間取り」と決めた間取りを図面通りハウスメーカーが建築してくれます。そしてその間取りの家で毎日生活し、何十年も、場合によっては一生住む事だってありえます。住宅設備や壁紙などを変更することはあっても、リフォームし間取りをがらっと変更することは金額的にも滅多にないかと思います。
出来上がった家を見て私が思ったことは、「本当に自分達が指定した間取り通りに家を作ってくれるのかー・・・じゃあ、間取り図を書く・決定するというのは、今思い返しても手が震えるほど重要なことだなー」という感想でした。注文住宅を建てるのは、生涯にただ一度だけかもしれませんしね!
このように、注文住宅を計画する際「間取り」だけは、いくら考えても考え過ぎということはないくらい超重要ポイントだと思います。
今回のアイランドキッチンについても、「アイランドキッチンを採用するかどうか」は非常に大きな分岐点だと思います。
対面キッチンの種類
直線型のキッチンを対面式として設置する場合、大きく分けて以下の3種類の設置の仕方があります。
ペニンシュラキッチン
<TAKARA STANDARD ホームHPより>
最も一般的な対面キッチンで、片側が外壁などの壁にくっついている形です。「ペニンシュラ」とは「半島」という意味で、キッチンを壁付けにした場合半島のように見えることからこの名がついています。キッチンの対面部分へは片側からのみの動線となります。
アイランドキッチン
<TAKARA STANDARD ホームHPより>
キッチンの周りをぐるぐる一周回れて、どこにも壁のない施工になっています。文字通り「アイランド」つまり島のように孤立している形のキッチンです。
キッチンの対面部分へは左右両側から移動することが出来ます。
アイランド型ペニンシュラキッチン
<TAKARA STANDARD ホームHPより>
片側(通常コンロ側)に壁がありますが、それでいてキッチンの周りをぐるぐる一周回れる施工になっています。アイランドキッチンと同様にキッチンの対面部分へは左右両側から移動することが出来ます。
なぜアイランドキッチンを選んだ?
我が家はアイランドキッチンです。
我が家はどこのメーカーで建てるにせよ、アイランドキッチンを選びたかったのですが、理由は?と言われるとキッチン付近に大きな窓を張りたいからが当初の一番の理由で後はなんとなくという感じでした。「なんとなくおしゃれな感じがする」「なんとなく動線が良く便利そう」という印象でした。
アイランドキッチンは展示場ではよく見かけるのですが、我が家より以前に新築を建てていた友人の中でアイランドキッチンを施工した友人宅は1軒だけで、実際に生活している場面のアイランドキッチンを見ることはほぼ皆無でした。
元々なんとなくアイランドキッチン希望でしたが、メーカーが一条工務店に決まると、「何が何でもアイランドキッチンにせねば!」という考えになりました。というのも、通常アイランドキッチンを選択すると、壁付けのキッチンに比べて50万円~100万円ほども価格が跳ね上がると言われています。アイランドに対応しているキッチン自体が高額というのもあるかもしれませんが、施工代金も含めてとにかく高額になります。
我が家も、実際に他社で間取りを検討している時に、ほとんどのメーカー・工務店で、アイランドにすると70万円~80万円ほど価格が上がると言われました。
ですが、一条工務店ではアイランドキッチンを選択しても、建築費の増額はありませんでした。他社と比べて、一条工務店でのアイランドキッチンの施工がすごくお得に感じて、採用したい!となるんですよねー・・・貧乏性ですねー・・・(笑)
アイランドキッチンとペニンシュラキッチンの必要面積の差
アイランドキッチンの場合、ペニンシュラキッチンに比べて必要な面積が大きくなります。この面積の差がどれくらいかというのは微妙に考え方に違いがあるようですが、少なくとも上の画像の赤枠の部分が通路として必要になります。面積は3マス、つまり1.5畳がペニンシュラキッチンより余分に必要ということです。
ちなみに、我が家の赤枠の通路部分の幅は1マスですが、この幅を半マスで施工された方もいると我が家担当の設計士さんがおっしゃっていました。私は1マス以上の通路幅のアイランドキッチンしか見たことがありませんが、通路幅が半マスだと少し狭く感じるかもしれませんね。
幅1マスの通路は少し余裕がある感じなので、本当は4分の3マスくらいあれば問題ないのかもしれませんが、i-smartでは半マス単位でしか施工できませんので、通常は1マス以上の幅の通路を選ぶことになるかと思います。
スマートキッチンの大きさ
スマートキッチンは3種類ありそれぞれ以下の大きさだと表記されています。
スリムカウンター—2720×700
ワイドカウンター—2720×1030
ステップカウンター—2720×1090
(単位:mm)
上の画像は我が家のキッチン付近の間取り図です。我が家はワイドカウンターですが、キッチンの天板を実際に計ると、上の画像のように2737×1049(単位:mm)でした。
友人宅を何軒も見せてもらっていますが、直線型の対面キッチンとしては我が家が最大でした。食後の食器などもいくらでも置いておけるというくらい天板部分がとても広く、非常に使いやすいです。
キッチンとカップボードの距離は天板同士で計って幅が約1047mmです。引き出しの取手がある部分ではもう数センチ程狭いかと思います。
家の中央側の壁とキッチンの幅は845mm、対して外壁側のハニカムからキッチンまでは867mmで、サッシからキッチンまでは997mmもあります。アイランドキッチンと言えども、やはり家の中央側の通路の方がよく使われるので、出来ればキッチンをもう少し外壁側に移動し、家の中央側の通路をあと5~10cm広げて欲しかったなと思います。
アイランドキッチンの使い勝手は?
さて、そのキッチンをアイランドにした間取りですが、最高に使い勝手がいいです。上述のように、スマートキッチンはいずれの種類も長さが2720mm以上もある大きなキッチンですので、よりアイランドの便利さを感じるのではないかと思います。
もう一度家を建てることになった場合でも、私は必ずアイランドキッチンにします。私はなるべく廊下のない間取りを良しとする派ですが、それでもアイランドにするための通路は非常に価値があると思います。主に「キッチンの両サイドからダイニング側に行き来出来る」「大きな窓が張れる」というだけなんですが、これにより上記画像の青い部分の付近がとても使い勝手がよくなります。
個人的な感想ですが、「生活が一変する」と言ってもいいほどです!
アイランドにするか迷われている方は、私の感想としてはオススメかと思います。
最後に
10年近く前の話ですが、新築計画時にキッチンのコンロについて、旦那さんがガス、奥さんがIHと激しく対立した友人夫妻がいます。当時は日本製でガスとIHが共に使えるキッチンはありませんでした。(関西電力と大阪ガスが犬猿の仲のためと言われています。現在はガスとIHが共に使える日本製のキッチンが出ています。)旦那さんも奥さんも一切妥協しなかったため、ガスとIHが共に使えるドイツ製のキッチンを採用するという結末でした。恐しい程高かったそうです。
設計時、私と妻もいろんな点で対立しましたが、アイランドキッチン採用については意見が一致していて本当に良かったです。ただ、間取りや住設に対する価値観は人それぞれですので、多くの方が私のように感じるかは分かりません。ですが、私の実感としては、デザイン的なものではなく実用的なものとしてアイランドキッチンは良かったです。
設計時はキッチンにスペースを取りすぎかな?と少し思いましたが、生活しだすと意外にも「アイランドキッチン」が間取りの中で最高の成功部分となりました。
参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
ランキングに参加しています。
一条工務店の人気ブログランキングがご覧いただけます。
お手数をおかけしますが、クリックいただければ嬉しいです。
最近のコメント