【住宅設備】(窓-2)一条工務店i-smartの窓-構造上の欠点と防犯ロックの残念な点

こんばんは、メイトです。

前回、昨年度の我が家の床暖房生活が寒かった事について書きました。

【住宅設備】(全館床暖房)i-smartの20℃はアパートの20℃より寒い?昨年度の全館床暖の感想・・・i-smartなのに寒かったです!

2018.11.02
投稿後に、他のブロガーの方が、「笑えました」と自分のブログで書いてくれていました。(我が家の事じゃない可能性もありますが・・・)

楽しんでもらった方がいたなら幸いです。体張って書いた甲斐がありました(笑)




さて、前々回、一条工務店の窓について、主に長所となる部分を「(窓-1)なぜ日本は樹脂サッシの普及が遅れた?」として書かせていただきました。

【住宅設備】(窓-1)なぜ日本は樹脂サッシの普及が遅れた?

2018.10.15

今回は、欠点となると思われる部分を書かせていただきます。


一条工務店i-smartの窓の構造上の欠点

建物の角部分に窓を設置するのが困難

一条工務店のi-smartとi-cubeはツーバイフォー工法(木造枠組壁構法)です。

このツーバイフォー工法は、旧来からある木造の在来工法や鉄骨系の躯体と比べて、大空間・大開口の間取りを実現するのが困難な工法です。延床の大きな家ではあまり向かない工法ですね。

大空間・大開口の実現度

実現度低い←→実現度高い
ツーバイフォー工法 < 在来工法 < 鉄骨系

その中で、開口、つまり窓の設置について、鉄骨系の躯体等と比べて特に残念なポイントが「家の角の部分に窓を設置するのが困難」ということが挙げられます。角の部分に窓が設置出来ないとなると、必然的に大きな窓が設置しにくく開放感のある間取りが難しくなります。

i-smartでは原則、角から1マス分が耐力壁となり非常に窓が設置しにくいのですが、もしこの角の部分に窓が設置出来るとなると、例えば4マスパノラマウィンドウの設置のハードル等もかなり低くなるでしょう。

たった1マスと思うかもしれませんが、間取りを考える上でこの制約は非常に大きいです。

<積水ハウスHPより>


鉄骨メーカーでは、上記のように角に近い部分の両方の面に窓を設置することも可能です。ツーバイフォー工法では考えられない窓の配置ですね。

注意
i-smartでも耐力壁が足りている部分では、ある程度の大きさの窓であれば角から設置出来る事もあります。我が家でも1ヶ所だけ角付近に窓が設置出来ている部分があります。

我が家より以前からある近所のi-smartは、角から0.5マスの場所から4マスパノラマウィンドウが施工されていますが、我が家が契約した時には、4マスパノラマウィンドウの両サイドに1マスの壁が必要との事でした。年々設置基準が厳しくなっているそうです。

また、我が家の設計時にi-smartで最大飛ばせる(開けれる)空間は3間(6マス)でしたが、現在は5マスに制限されています。(最新の情報は設計士さんにご確認下さい。)


天井付近に窓を施工出来ない

<トヨタホームHPより>


天井付近まで窓が張れると、床から天井までの大開口の掃き出し窓が設置出来ます。天井付近までの上下の開口が取れるかどうかで、開放感がかなり違ってきます。

なお、

「i-smartでは窓の設置場所を上へずらす事は出来ませんが、下へは下げれます」

ので、場所によっては下げるのを検討してみるといいかと思います。

我が家では、4マスパノラマウィンドウの二階部分の窓を少し下げた位置に設置しています。個人的には、この窓は部屋に設置するにしろ吹き抜けに設置するにしろ、少し下げた位置に施工した方がいいように思います。


窓の施工のバリエーションが少ない

友人宅の二階廊下部分に、下がFIXで上側が開けれる窓があり、子供が落ちたりする心配もなく大きく採光が取れていいなーと思った事があります。

i-smartでは仕様書に載っている窓からしか選択出来ませんので、このような窓は設置出来ませんでした。

では仕様書からね!ということで、下をFIX、その上に開けれる窓を仕様書から選びましたが、同じ階に上下2段には窓を施工出来ませんでした。窓の施工のバリエーションが少なくて残念に思います。


防犯ロック、なぜ上部に付けてくれなかったの?

先に述べた点は、窓の欠点というよりは、i-smartの構造上「しょうがない」といった部分かもしれませんが、窓自体にも一つ不満があります。

上の画像の白い部分は「防犯ロック」や「防犯ストッパー」等と呼ばれています。押すと引っかかりが出来て鍵がかかったような状態になり、窓が開かなくなります。

鍵に加えて防犯ロックがあると、空き巣などが侵入しにくくなるというものです。私は防犯を意識して使った事はありませんが・・・

さて、この防犯ロックを見て、非常に残念でならない点があります。


なぜ上部に付いていないのか!


そうです、この防犯ロック、窓の下部のサッシ部分に付いています。

我が家には子供が二人いますが、この防犯ロックで窓を開かないようにしていても、子供がいじり、上の子なんかは簡単に窓を開けてしまいます。

もし上部に付いていれば、子供に窓を開けられないように出来ます。我が家では2階部分だけでなく、外構が完了するまでの間1階にも子供が落ちると心配な窓がありました。


子供の転落防止のために、防犯ロックを上部にも付けてほしかったです!


先に記載した構造上の問題とは違い、この防犯ロックは、一条工務店としては簡単に上部にも付けれるはずです。

設計当初上部にも付けた方がいいと考えなかったの?今までこのような不満があり仕様変更はなされなかったの?と不思議に思います。

住宅の2階からの子供の落下事故は案外多く、中には死亡事故もあります。もし上部にも付けてくれていれば、どれほど安心だったかと残念に思います。


最後に

i-smartでは鉄骨メーカー程の大きな開放感のある窓が難しいと書きましたが、実際にはi-smartの4マスパノラマウィンドウに匹敵するような大きさの窓は、鉄骨メーカーの分譲地ですらも滅多に見ることはありません。展示場のような大きな家を建てる場合ならともかく、実際に住むよくある大きさの家(延床30~40坪くらいの家)を建てる場合、開放感についてはi-smartの窓は大きな欠点ではないかもしれません。

対して、子供の転落防止を考慮して、「防犯ロックを窓の上部に付ける」事だけはしてほしかったなー、と思います。今後建てられる方のために、改善されればいいですね。



最後までお読みいただきありがとうございます。

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