こんばんは、メイトです。
今回は一条工務店i-smartの窓について書かせていただきます。
サッシの種類
サッシの種類には、大きく分けてアルミサッシ、樹脂サッシ、複合サッシの3種類があります。
樹脂サッシとはオール樹脂のサッシの事です。
複合サッシとは、通常外側(外壁面側)がアルミ、内側(家の内部面側)が樹脂のサッシの事です。複合サッシには、スペーサーがアルミの物や樹脂の物がありますが、ここでは複合サッシと一括りにしておきます。
この3種類のサッシには以下のような長所と短所があります。
<長所>
・安い
・丈夫で劣化に強い
<短所>
・断熱性能が悪過ぎる
<長所>
・断熱性能が非常に良い
<短所>
・価格が非常に高い
・重い
・耐久性が問題と言われているが・・・?
<長所>
・樹脂サッシ程ではないが、断熱性能が良い
<短所>
・価格がやや高い
・やや重い
・耐久性が問題と言われているが・・・?
日本の樹脂サッシ普及率を世界と比べると・・・
日本では長らくアルミサッシがほとんどのシェアを占めてきましたが、これから家を新築される場合は樹脂サッシか複合サッシがかなりの割合になると思われます。
とにかくこのアルミサッシというやつは、恐ろしい程断熱性が悪く、アルミサッシを禁じている国もあるほどです。
ヨーロッパを始めとする先進国では樹脂サッシが普及しており、普及率が70%前後という国が多いです。ヨーロッパだけでなく、例えば韓国では普及率80%程です。これに対して日本の樹脂サッシ普及率はなんとわずか17%!先進国とは思えない数字です。(普及率は2016年~2017年のデータより。複合サッシはアルミサッシに含む。)
これでも日本は急速に樹脂サッシが普及していると言えます。なぜなら、2012年の日本の樹脂サッシ普及率は約7%でしたから。
日本において樹脂サッシの普及率が10%に達したとき、複合サッシシェアが約30%、アルミサッシシェアは約60%程でした。(ちなみに海外では複合サッシというものは作られていないそうです。)
<普及率はサイトや資料によって、微妙に数字が異なりますが、概ね上記のような数字です。>
日本だけがこれほど樹脂サッシが普及してこなかった理由は?
日本はとにかく樹脂サッシが普及してきませんでした。これにはサッシメーカーの思惑があると言われています。アルミサッシは製造コストが安いため利益率が高く、端的に言うと儲かるのです。そしてサッシメーカーが「樹脂サッシは耐久性に問題がある」として、アルミサッシを普及させ続けてきたというのです。
ですが、変な話です。樹脂サッシの耐久性にそれほど問題があるとすれば、先進国でこれほど樹脂サッシが普及するでしょうか?また、一条工務店は20年以上前から樹脂サッシを製造していますが、非常に評価されています。
樹脂サッシは50年以上前にドイツで初めて生まれ、当初は耐久性が問題視されましたが、現在は、というよりもうずいぶん前から耐久性に問題はなくなっています。
「サッシメーカーが自社の利益のため樹脂サッシを不当に低評価としてきた」という事の真偽ははっきりとは分かりませんが、こうした意見や主張があるのは事実です。そしてアルミサッシを主として扱ってきたハウスメーカーも加担していると言われています。
もし不当にアルミサッシが普及され続けてきたとしたら、頭にくる話です。「ユーザーがアルミサッシによる高い光熱費を払わされ続け、対してサッシメーカー・ハウスメーカーはボロ儲け」といった図式ですから。
世界で最も燃費性能の良い車を製造してきた日本が、これほど光熱費の性能の悪いサッシを作り普及させ続けてきたというのは、なんとも奇妙な話のように私は感じます。
一条工務店i-smartのトリプルガラス
i-smartの窓については多くのブログでも紹介されているとおり、一条工務店の最高の住設と言ってもいいと思います。外側にLow-Eガラスを2枚使い、内側はガラス2枚を用いた貫通しにくい「防犯合わせガラス」となっており、トリプルガラスと呼ばれていますが実質4枚のガラスを用いて構成されています。
しかもサッシはスペーサーを含めてオール樹脂、空気層部分はアルゴンガスを凌ぐ低熱伝導率であるクリプトンガス、どこをとっても最高の仕様と言えます。
一見ペアガラスもトリプルガラスも似たような物じゃない?と思うかもしれませんが、最も熱を伝えにくい空気層部分(i-smartのガラスではクリプトンガス層)で見ると
ペアガラス→空気層1枚
トリプルガラス→空気層2枚
と考えることも出来、パノラマウィンドウのような大きな窓では特に差が生じると考えられます。
今でこそ各サッシメーカーはトリプル樹脂サッシを、LIXILに至っては5重の窓なんかを製造していますが、一条工務店は平成24年(だったと思います。)にこのトリプル樹脂サッシを開発・商品化しました。なんと世界初です。
現在はほとんどのサッシメーカーでトリプルガラスの窓が作られていますが、住宅メーカーである一条工務店がトリプルガラスの先駆者なんですね。とにかくすごい開発力です。
i-smartと言うと、全館床暖や屋根一体型大規模太陽光パネルが売りかと思う方も多いと思いますが、建築時の垂れ幕を見ても分かるとおり、一条工務店もこの窓を最もアピールしています。
この窓、本当にすごい断熱性です。契約前展示場を訪れた時、直接窓を触りその性能を体感しながら営業さんから説明を受けました。ですが、当時は疑ってかかってました。しかし実際に生活するとその性能を実感します。外気温37度、直射日光が直撃する15時でも、この窓、エアコンのきいた部屋ではサッシ部分でもひんやり冷たく感じます。
ちなみに私の職場にアルミサッシの窓があり、同条件で触ってみると・・・やけどしそうになります。そりゃ光熱費も全く異なる訳です。
各ハウスメーカーのサッシの仕様は?
私が泉北ホームというメーカーで打ち合わせをしていた時、窓について泉北ホームでも標準である複合サッシを勧められました。例によって、樹脂サッシは耐久性に問題があるという説明でした。当時は知識も浅く、そんなもんかと思っていましたが、後に樹脂サッシは性能が良く高価だと知りました。泉北ホームの営業さんが上記のような説明をされたのは、後々考えると違和感を覚えます。
ただ、泉北ホームのフォローをするわけではないのですが、積水ハウスやヘーベルハウス、三井ホームのような超一流と言われるハウスメーカーですらも複合サッシ・ペアガラスが標準です。同じクラスのサッシを標準としている泉北ホームは、サッシについてもコストパフォーマンスに優れていると言えると思います。
一条工務店以外に私が名前を聞いたことがあるハウスメーカー、工務店で、樹脂サッシを標準としているのは、イシンホーム(樹脂サッシ・ペアガラス)くらいでした。2018年現在、樹脂サッシが標準のハウスメーカー・工務店は非常に少ないです。
サッシの仕様を勘違いしているユーザーが結構いるのでは?
新築時、家の全ての窓を標準であるペアガラスの複合サッシからトリプル樹脂サッシに変更した場合、50万円以上のオプション代金が発生するメーカーもありますし、100万円以上かかったという話も目にします。
こうした現実があるにもかかわらず、複合サッシをオール樹脂のサッシだと思っている方が結構いるように思います。同時期に新築を建てた友人もそうでした。
営業さんに「うちは樹脂のサッシが標準ですから」と言われると、普通はオール樹脂のことだと思いますよね!・・・でも実は複合サッシのことだったという・・・
こういった勘違いが起こっているのではないでしょうか?
アルミサッシに代わり複合サッシが普及しつつある日本ですが、やはりオール樹脂のサッシの普及は伸び悩んでいるように思います。上記のような勘違いのせいでしょうかね?いずれにしても、サッシメーカーやハウスメーカーが外側だけでもアルミを使ってコストダウンを図る利益誘導体質があるのでは?と勘ぐってしまいます。
一条工務店もいいところばかりではないですが、2018年現在標準の窓の断熱性能については国内最高と言っても過言ではないかもしれません。
これほどの窓が作れるなら、標準の床ももう少しいいの作ってや!と思うのは私だけでしょうか?・・・
最後までお読みいただきありがとうございます。
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